子どもの学資保険が元本割れ!?賢く教育費の積み立てをする方法

子どもの学資保険が元本割れ!?
お金を増やすために加入した子どもの学資保険が元本割れしてしまった。
これは近年、学資保険を加入した方から聞かれる声です。
今回は学資保険が元本割れしてしまう理由をブログ記事にまとめてみました。

教育費の積み立てで学資保険を検討中の方は、参考にしてみてください。
学資保険の元本割れとは?
学資保険にとっての元本割れとは、支払う保険料より戻ってくる金額が少ない状態のことをいいます。
子どもの教育費の積み立てで始めた学資保険、毎月コツコツ積み立てているのに元本割れは避けたいところ。
では学資保険はなぜ元本割れしてしまうのか?
元本割れの理由を解説します。
子どもの教育費 積み立て 学資保険が元本割れする理由
・マイナス金利による元本割れ
・保障型の学資保険による元本割れ
・子どもと親の契約年齢による元本割れ
・途中解約による元本割れ
・保険料改定による元本割れ
払込期間が長いと元本割れしやすい
保険会社は支払われた保険料を運用に回します。
学資保険は、払込期間が短いほど返戻率が上がる仕組みになっています。
ただ短い期間で保険料を払うと、月々の保険料額は増えてしまいます。
反対に払込期間が長いと元本割れしてしまうこともあります。
マイナス金利による元本割れ
学資保険の保障内容や保険料を決める際に用いる指標の一つに『予定利率』というものがあります。
保険会社がこのくらいは儲かるだろうと予測を立てた数値のことで、契約者に対して約束する運用利回りのことです。
予定利率が高いと返戻率が高くなり月々の保険料は安くなります。
また、保険会社は金利の高いほうが利益を出しやすいのですが、マイナス金利の影響で返戻率が下がってしまいました。
簡単には景気を刺激するための政策のひとつです。
今までメガバンクや地方銀行は、日銀にお金を預けているだけで利益が出ていたのですが、マイナス金利によって、利息を払わないといけなくなりました。
そこで民間の銀行は、日銀に利息を払うくらいなら個人や企業に融資したほうが得と考えます。
そうやって市場に出回るお金を増やしてデフレ脱却!という仕組みが、マイナス金利政策なんです。
※マイナス金利は、日本銀行と民間の金融機関の間に発生するもので、皆さんがお使いの口座の金利がマイナスになるというわけではありません。
『保障型』の学資保険は元本割れする
学資保険は貯蓄型と保障型の2種類あります。
保障型の学資保険は、積み立てと色々な保障がついているのが特徴です。
具体的な保障は、
・契約者(親)が亡くなった時の育英年金
などの保障がついています。
そのため満期金や祝い金は元本割れしています。
子どもと親の契約年齢による元本割れ
学資保険の元本割れは、子どもと親の年齢も注意が必要です。
基本的には親も子どもも年齢の若いほうが返戻率は上がります。
また契約者も男性より女性の方が返戻率が高い傾向にあります。
途中解約による元本割れ
学資保険の積み立ては長期に渡り保険料を積み立てます。
途中で解約をしてしまうと、ほとんどの学資保険は元本割れします。
途中解約はデメリットが多いのでできれば避けたいとこです。
保険料改定でかんぽ生命の学資保険が元本割れに
かんぽ生命の例をあげると、かんぽ生命は学資保険の取り扱いを始めた当初は、学資保険のシェアは1位でした。
しかし、他の保険会社も負けじと返戻率の高い学資保険を販売していき、かんぽ生命の学資保険の人気は低下していくことになります。
そこでかんぽ生命も状況を打開するため2014年4月にかんぽ生命の学資保険『はじめのかんぽ』という商品を販売しました。
その後、2016年8月に行われた保険料改定では更に返戻率が下がってしまい元本割れ。
2017年4月にも保険料改定があり、またもや返戻率が下がり元本割れ。
このようにかんぽ生命は、保険料改定により返戻率の低下で元本割れするようになりました。
学資保険を活用した積み立て まとめ
学資保険を使った教育費の積み立てには一長一短ありますが、子どものために積み立てをするのであれば、元本割れをしたとしても保障がついているので学資保険でもいいかもしれません。
しかし、学資保険以外にも生命保険を活用した教育費を積み立てる方法があるので、どちらかというとそちらの方がおすすめです。
その他『負担』にならずに教育費を積み立てる方法もあるのでコチラも参考にご覧ください。
かしこく教育費の積み立てをする方法↓