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【身近な危険】子供がのどに食べ物を詰まらせたときの対処法。窒息事故を防ぐには?

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子供がのどに食べ物を詰まらせた場合は?

食べ物がのどに詰まり窒息して亡くなる人は年間9千人を超えます。

乳幼児は臼歯が無く噛んですり潰すことができなかったり、食べるときに遊んだり泣いたりすることで窒息事故が起こってしまいます。

もしも子供がのどに食べ物を詰まらせてしまった場合は、すぐに詰まった食べ物を取り除かないといけません。

そこで今回は、子供がのどに食べ物を詰まらせたときの対処法を「政府広報オンライン」から抜粋して紹介したいと思います。

子供がのどに食べ物を詰まらせたときの耐久性【まずは応急処置と119番通報】

引用元:政府広報オンライン

もしも子供がのどに食べ物を詰まらせてしまったときは応急処置を試みるのと同時に119番通報しましょう。
※万一のことを考えて応急処置の仕方をメモするかお気に入りなどに保存しておきましょう。

まずはのどに詰まった食べ物を取り除きます。

背中を叩く(背部叩打法)

引用元:政府広報オンライン

腹部突き上げ法が使えない方(新生児・乳児や妊婦)や効果がない時に。

乳児(1歳頃まで)の場合

①乳児をうつ伏せの状態にし、片腕に乗せる。
②下顎を持つ。
③背中を強く何度も叩く。

注意!
脚を持って逆さにして行わないこと。揺すぶられ症候群の原因となります。


幼児(1歳頃~)以上の場合

①片腕で幼児のお腹をかかえる。
(中高生や成人など体格が大きい場合は低めの椅子に上半身を乗せても良い)
②下顎を持つ
③背中を強く何度も叩く。

胸部を圧迫する(胸部突き上げ法)

引用元:政府広報オンライン

背部叩打法で効果が無かった時に。(心肺蘇生の要領)

①片腕に乳児の背中を乗せ、手のひらで後頭部を持つ。
※この時、身体より頭が下がるようにする。
②反対側の手の指で、胸の真ん中を強く圧迫する。
※年齢によって圧迫場所などが異なります。

参考↓
【救急蘇生法の手順】胸骨圧迫

腹部突き上げ法(ハイムリック法)

引用元:政府広報オンライン

注意!
新生児や乳児、明らかにお腹が大きい妊婦さん、応答・反応がない人には使用しない。

①背後に回る。
この時、パニックで暴れている場合があるので、「今から助けるよ」と声を掛けるなどしてあげて少しでも落ち着かせる。
②両手をまわして、片方の手を握り拳にする。
もう片方の手は握り拳を覆うように握る。
③みぞおちより下、おへそより上の所を突き上げるように圧迫する。

意識がある時

1歳未満の場合は、背部叩打法と胸部突き上げ法を繰り返す。

1歳以上の場合は、背部叩打法と腹部突き上げ法を繰り返す。

意識・反応がない時

直ちに心肺蘇生法(胸部圧迫と人工呼吸)を行う。
※可能でしたら中指で舌を押さえて詰まった食べ物を吐き出しやすくしましょう。


窒息事故を防ぐには?事故防止のポイント

子供の窒息事故は食べ物だけではなく身近なおもちゃ、ティッシュなどあらゆる危険が考えられます。

日頃から注意を促し、自覚させることや1人にさせないことが事故防止の第一歩です。

事故防止のポイント【食べ物の場合】

① 豆類(ピーナッツなど)や飴は3歳以上になってから。

誤って気管支に入りやすい食べ物です。節分の豆でという事例もありますが、年1回の行事。それ以上に多いのが枝豆。冷凍食品もあることから年中食べることが出来る為、事故発件数が多いです。

気管支などに入ってしまった豆類は咳をして出そうとしても出ません。

万が一食べてしまった飴は、体内に入ると溶けてくれるので軽症で済む場合もあります。

② ○○しながら食事をしない

横になりながら、遊びながら、歩いたり走ったりしながら、テレビを見ながら…など〇〇しながら食事をしない。

咀嚼が十分に出来ず、噛み砕かれないまま飲み込むと危険です。

『○○しながらだと食べてくれるから』という事をよく耳にしますが、事故に繋がりますし、マナー的にもよろしくありません。

③ 与える食べ物の大きさを月齢に応じて小さくしてあげる。

調理をする際、食事を与える際は月齢・年齢に応じて小さくしてあげることが必要です。

大きさが大きいものは切ってあげたり、全て口の中に入れないで少しずつ食べるよう促します。

④ 食事の時は必ずそばで見てあげる。

一人で食べられるようになってくると、家事をしながらという方もいるかもしれません。

ですが食事の際は、食べ物を多く口に入れていないか、丸呑みしていないかなど注意深く見てあげることが必要です。

また、万が一の時迅速に対応できるよう、食事の際は大人がそばで見てあげましょう。

事故防止のポイント【食べ物以外の場合】

生後5~6ヶ月頃になると、赤ちゃんは目に入ったもの・気になるものは何でも口にします。

「これは何だろう」「どんな形をしているんだろう」と興味があるからです。

安全なもの(歯固めなど)は大いにやってあげて良いですが、ここで気をつけなければいけないことがあります。

子どもは直径4センチ以下のもの(トイレットペーパーの芯を通る大きさ)は喉に詰まらせる可能性がある。

引用元:政府広報オンライン

ブロックなどの小さなおもちゃ、シール、お菓子袋、薬、小銭、スーパーボール、たばこ、ボタン、電池・ボタン電池、化粧品など沢山あります。

上の子がいると小さいおもちゃもあるかと思います。小さいもので遊ぶ時は、赤ちゃんが寝ている時や違う場所で遊ばせる必要がありそうです。

またボタン電池は窒素の恐れの他に、体内に入ると化学やけどを起こし、胃の壁や食道に穴が開き傷付けます。

ここなら届かないだろうと思っていても、数日後には手が届いてしまったりします。

引用元:政府広報オンライン

きちんとしまう、手の届かないところに置く、赤ちゃんでは開けられない入れ物にいれるなど工夫してみましょう。

まとめ 子供がのどに食べ物を詰まらせたときの対処法。窒息事故を防ぐには?

今回は子供がのどに食べ物を詰まらせたときの対処法や窒息事故を未然に防ぐポイントを記事にまとめてみました。

日頃からお子さんの手の届く範囲を把握して未然に事故を防ぎましょう。

万一のときはすぐに応急処置できるように

3つの対処法
  • 背中を叩く(背部叩打法)
  • 胸部を圧迫する(胸部突き上げ法)
  • 腹部突き上げ法【ハイムリック法)

3つの対処法は覚えておきましょう。

それでは最後までお読みいただきありがとうございました。

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